CONCEPT

リーベルコーヒーの想い

私たちが普段飲んでいるコーヒーは、主にアフリカ、中南米、アジアなど、コーヒーベルトと呼ばれる赤道直下周辺の国々で、盛んに生産が行われています。これらの国々では、農業を始めとする第1次産業が、その国の基幹産業としてその大部分を占めていますが、農業では天候や病気という外的要因に左右されることが多いため、生産者は、常に天候リスクを抱えています。

そんな中、金融の世界ではごくごく一般的な、「先物取引」と言われる手法を用いて、生産物を安定的に需給できる仕組みを発展させてきました。

「先物取引」とは、事前に買取価格を決めた上で、決められた日に決められた数量の売り買いがなされることです。

その歴史は古く、アメリカでは1800年代、日本では、1600年代(江戸時代は、米が通貨の代わりでした)と言われます。特に、現代ではシカゴ取引所は世界の主要な金融商品取引所であり、先物取引される商品として、「金」「銀」「原油」「天然ガス」などを対象とし、世界中の投機家・投資家により取引がなされています。実は、この中で、「コーヒー」も先物取引がされていることはご存知でしょうか?

コーヒーは、世界的な需要が下支えとなり、その市場が確立されており、1つ特徴があります。それは、市場間取引の取引量を安定化するため「コモディティコーヒー」と言われるグレードの商品が含まれていることです。

普段、量販店や大手チェーン店で、コーヒーをお召し上がりになる際、その殆どは「コモディティコーヒー(或いはそれよりも下のグレードのコマーシャルコーヒー)」です。

コーヒー豆は大きく「アラビカ種」とか「カネフォラ種(ロブスタ種)」の2種類に分けられます。アラビカ種は美味しくて高いコーヒー豆です。量販店やコーヒー豆の専門店などでは基本的にこのアラビカ種が使われています。 一方で、カネフォラ種(ロブスタ種)は、味よりも価格に比重が置かれリーズナブルなコーヒー豆として缶コーヒーやインスタントコーヒーの原料として使用されています。

例外的に大手チェーン店では、上位のグレードのものを取り扱うことが増えてはきていますが、基本的には、コモディティコーヒーです。コモディティコーヒーは、”安定的な生産”、または”生産コストの抑制”を目的とし、「生産時のAgrochemicalsの使用」、「生豆を傷めないことを優先課題としたFungicideの使用」、「必ずしも完璧とは言えない衛生管理コンテナでの配送」を通じて、各国に輸入され、消費されているのが現状です。

このような背景から、コモディティコーヒーよりも更に高品質で、安全なコーヒー豆の生産と流通ができるようスペシャルティコーヒー協会という団体がアメリカで設立されました。

「取引量はそれほど多くはないが、高品質で、安全なコーヒー豆を世界中に届ける」ということをビジョンとし今日に至ります。

このような背景からLiber Coffeeは、高品質で安全なコーヒーを(快適ではない労働環境の中で、非常に少ない賃金で日々の生活を送りながらも)本当に美味しいコーヒーを真摯に生産されている農家の皆様の生活を潤うようにと考え、これらに共感して頂けるお客様へお届けしたく、このお手伝いをしております。

可能な限り、農薬が少なく、化学薬品による加工・品質維持がなされていないコーヒー豆を中心に皆様へお届けいたします。

1オクターブの調べ

Liber Coffeeで販売中のコーヒーをドリップバッグでお愉しみ頂けます。

8種類のコーヒーから構成されております。(一部商品を2袋同梱しており全13袋入りです)

ドリップバッグを梱包している箱自体がギフト用となりますので、大切な方や、特別な催しの際の贈り物としても最適です。丁寧な梱包と、商品の一覧を記載した紙(プログラム)、焙煎士からのメッセージを封入しております。

※左の黒色の箱を、更に配送用ダンボール箱に入れてお届けしますので、傷や汚れはつきません。ダンボールから取り出して頂いた後は、そのまま愉しんで頂いたり、贈り物として、お渡し頂けるようになっております。

「1オクターブの調べ」の8種類それぞれについては、全く特徴が異なるように、仕立てましたので、どれか1つでもお口に合うものがみつかれば、別途、焙煎豆としても販売させて頂きます。

作曲家シリーズ

Liber Coffeeは、ゆっくりとした時間の流れで、コーヒーを味わって頂きたいため、作曲家シリーズをご用意しております。有名なコーヒーの品評会で高い評価を受けており、流通時に、その価値が価格として反映されております。

お客様にご提供させて頂く際には、CM-100という品評会でも使用されている競技用の焙煎レベルをチェックする機材を用いて、ご提供させて頂きます。もちろん、最終的に、焙煎士である私がカッピングで味を調整しております。

これらより、「100グラムあたり1,300円以上」として、販売させて頂くことといたします。

なお、コーヒー1杯あたり、10~12グラムを使用し、130ccのお湯を推奨しておりますので、約10杯分です。

コーヒーの焙煎の表示

リーベルコーヒーでは「●●煎り」というような焙煎度合いを表示せず、「すっきり感」「コク」「香り」をご提示させて頂くことが、お客様に対する理想的な情報提供だと考えております。また、一番美味しくなる焙煎度合いになるよう、コーヒー毎に仕上げております。各商品の焙煎度合い(シナモン, ~, フルシティロースト等)の表記はしておりますが、ご参考程度にお取り扱いください。

冷めても美味しいスペシャルティコーヒー

スペシャルティコーヒーは、温かい内にお召し上がりになることが当然ですが、実は、冷めても美味しいのがその特徴です。下記をご参考ください。(豆によりますので、一例です)

焙煎度合いお湯の管理冷めた後の愉しみ
・シナモン・ハイ
・シティ 
沸騰後に少し置いてから抽出
(約82~83℃)
・鼻腔での香り

・味
(チョコレート系)
・フルシティ沸騰後すぐ抽出
(約93℃)
・味
(ナッツ・チョコレート系)

・口で感じる重み
(=コク)

パライソ92について

paraiso 92の焙煎については、細心の注意を払っております。推奨のお湯の温度は82~83℃です。これは、ストロベリーのフレーバーが一番引き立つからです。また、冷めた後には、チョコレートとストロベリーのフレーバーが感じられるようにしておりますので、2度愉しめるようにしております。

ショパン本人のように繊細な仕立てになっております